【LEGOレビュー】ロードオブザリング 79000 指輪をかけたなぞなぞ(レゴ)

サム、フロドを救出! シェロブの巣窟での死闘!!

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闇の中の出会い:ビルボとゴラムのなぞなぞ

『ホビット 思いがけない冒険』の物語において、主人公ビルボ・バギンズが最も劇的で運命的な出会いを果たすのが、ゴラムとの「なぞなぞ勝負」のシーンです。深く暗いゴブリンの洞窟で迷子になったビルボは、偶然にも一つの指輪の持ち主である不気味な生物、ゴラムと遭遇します。この出会いが、後の物語に計り知れない影響を与えることになります。

狡猾な駆け引きと命を賭けた知恵比べ

ゴラムは指輪を失ったことに気づかず、ビルボが持っていると思い込みます。そして、自分の「宝物」を取り戻すため、ビルボになぞなぞ勝負を提案します。この勝負は、ただの遊びではありません。もしビルボが勝てば、ゴラムは道案内をすることになり、負ければゴラムに食べられてしまうという、まさに命を賭けた知恵比べなのです。

このシーンの魅力は、ビルボとゴラムそれぞれの個性と状況が色濃く反映されている点にあります。ゴラムは指輪への執着と、長きにわたる孤独の中で培われた狡猾さを見せつけます。彼の出すなぞなぞは、どこか不気味で、そして彼の悲しい過去を垣間見せるような詩的な響きを持っています。対するビルボは、これまでの冒険で培ってきた機転と、ホビットらしいささやかながらも確固たる知恵でゴラムに立ち向かいます。彼のなぞなぞは、より日常的で素朴なものですが、それがゴラムの歪んだ精神をさらに際立たせるのです。

一つの指輪が導く運命の歯車

そして、このなぞなぞ勝負のクライマックスは、ビルボが偶然指輪を見つけ、それを身につけることで透明になる能力に気づく瞬間に訪れます。この出来事が、彼がゴラムから逃れる決定打となり、同時に一つの指輪がビルボの手に渡るという、物語の大きな転換点となります。

薄暗い洞窟の中で、互いの存在をなぞなぞという言葉の応酬で探り合うビルボとゴラム。彼らの緊迫したやり取りは、観る者を画面に引き込み、その後の壮大な冒険の序章として、忘れられない印象を残します。このシーンは、単なる知恵比べを超え、ビルボの成長、そして「一つの指輪」が持つ計り知れない力が、いかにして新たな物語を紡ぎ出すかを示唆する、まさに魅力に満ちた場面と言えるでしょう。

発売日

2012年

ピース数

105ピース

ミニフィグ

・ビルボ・バギンズ

・ゴラム

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この記事を書いた人

お気に入りのレゴやhotoys、バイナルメーション(ディズニー)を紹介しています。たまに数学の投稿もしています。大学入試、高校数学問題の「練習」によければつかってください!記事中の間違え、計算ミスやわかりにくい所はお問い合わせからご指摘いただければ幸いです。お気軽にご連絡ください。

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