思考力 | (2.0) |
知識力 | (2.0) |
計算力 | (1.0) |
総合難易度 | (2.0) |
\(\displaystyle x, y\) は \(\displaystyle xy+x+y=20\), \(\displaystyle x^{2}y+xy^{2}=91\) を満たす実数とする. このとき, \(\displaystyle x^{2}+y^{2}=\)
であり, \(\displaystyle x^{3}+y^{3}=\) である.問題分の【実数とする】が重要キーワードです. この時点で【判別式】を意識しておくと良いです.
この問題でてくる式は4つの式はすべて対称式です.
\(\displaystyle xy+x+y=20\)
\(\displaystyle x^{2}y+xy^{2}=91\)
\(\displaystyle x^{2}+y^{2}=\)
\(\displaystyle x^{3}+y^{3}=\)
対称式がきたときに考えることは以下の2つです.
① 基本対称式 \(\displaystyle xy, x+y\)で対称式を表せるか
② \(\displaystyle x, y\) が実数のとき, 解と係数の関係より\(\displaystyle x, y\) を 2 解にもつ2次方程式が作る必要があるか
例えば,このようなことです.
解と係数の関係より実数 \(\displaystyle x, y\) を解にもつ2次方程式は以下である.
\(\displaystyle t^{2}-(x+y)t+xy=0\)
また, このとき実数条件より判別式\(\displaystyle D\)について
\(\displaystyle D=(x+y)^{2}-4xy≧0\)が成り立つ.
【解答】
\(\displaystyle x+y=s\)
\(\displaystyle xy=t\) とおく.
\(\displaystyle xy+x+y=20\)
\(\displaystyle x^{2}y+xy^{2}=91\) に代入して
\(\displaystyle xy+x+y=20\)
\(\displaystyle s+t=20\), \(\displaystyle st=91\)
\(\displaystyle s, t\) は2次方程式
\(\displaystyle u^{2}-20u+91=0 \) の 2 解である.
\(\displaystyle u^{2}-20u+91=0 \)
\(\displaystyle (u-13)(u-7)=0 \)
\(\displaystyle u=7, 13\)
この \(\displaystyle u=7, 13\)が, 2次方程式の解, すなわち\(\displaystyle s, t\)です.
よって, \(\displaystyle (s, t)=(7, 13), (13, 7)\)
一方, \(\displaystyle x, y\)は2次方程式
\(\displaystyle v^{2}-sv+t=0\) の2解
\(\displaystyle D≧0\)より
\(\displaystyle D=s^{2}-4t^{2}≧0\)より
これを満たす \(\displaystyle s, t\) は \(\displaystyle (s, t)=(13, 7)\)のみ
すなわち
\(\displaystyle x+y=13\)
\(\displaystyle xy=7\) となる.
よって
\(\displaystyle x^{2}+y^{2}=(x+y)^{2}-2xy=13^{2}-2・7=155\)■
\(\displaystyle x^{3}+y^{3}=(x+y)^{3}-3xy(x+y)=13^{3}-3・7・13=1924\)■